私たち道の駅しょうなんは、
しょうなん地域の
ターミナルステーションとなり、
様々な人、モノ、コトをつなぐ場所です。
まちの経済や情報発信の拠点として、
地域課題に取り組む拠点として、
まちづくりに深く関わっていく。
今までにない、
そんな道の駅を目指しています。
『てんと』という新施設の名前は、
「
建物の個性的な屋根の形から
名付けています。
私たち道の駅しょうなんは、
地域のシンボルとなり、
このまちをもっと好きになってもらえるよう活動していきます。
今までにない道の駅をつくる
地域のまちづくりに、トータル的に
深く携わる道の駅
- 経済の中心的拠点として
- 地域の農産品や新たな加工品、収穫体験、歴史・文化・自然に関連する観光商品などを開発
- 情報発信の中心的拠点として
- 観光農園や収穫体験、史跡・文化財、地域の行事、スポーツやイベントなど様々な情報の発信
- 地域課題の解消とまちづくりに関する中心的な推進施設として
- 耕作放棄地や荒れた竹林の解消と、その後の利活用を前提とした体験プログラムの開発や商品化など、地域の困りごとを地域の人と話し合い、課題解決に向けた取り組みとして展開
全国の「道の駅」を見ると、地域経済の牽引役として地域産品の開発や観光振興などによる活性化に
積極的に取り組んでいる事例は多々見られるが、トータルとして地域のまちづくりに深く携わる役割を担っている事例はない
私たち道の駅しょうなんは、
しょうなん地域のターミナルステーションとして
地域資源を集積・融合・創造し、積極的に伝えることで
地域の豊かな未来づくりに貢献する
- しょうなん地域
- 私たちの生きる場所
- ターミナルステーション
- 辞書的な意味ではなく、人・モノ・コト・農・経済・地域の
多種多様な情報・地域課題など、
様々な点と点をつなぐ、しょうなん地域の拠点活動の足場にする所
- 地域資源
- 人・モノ・情報
- 地域の豊かな未来づくり
-
- 1経済の活性化
(農産物販売力強化、加工品開発・販売など) - 1地域住民と連携した、地域課題解決
- 1地域の魅力発信
- 1経済の活性化
- 1、しょうなん地域の一番のファンとして
地域(農・自然・歴史)や商品の価値を知り、
お客様に伝える努力をする - 1、「食」に対する意識を高め、
知産知消の取り組み、
安心安全な商品の提供を実践する - 1、常に地域にとって何がプラスなのか
を考え、行動する - 1、お客様の目線、立場に立った
サービスを提供する - 1、明るく清潔な環境を保つ
理念とは組織がその根本に据える
考えや目標、思想のこと
3つの要素が合わさり、理念を形成する
- ビジョン
- 将来の構想、展望、私たちが目指す姿
- 存在意義
- 私たちは社会のなかで
なんのために存在しているのか
- 行動指針
- どのように行動するかの基本となる方針
ブランドとしての強みや特徴、信頼や評価の源泉となる事実
- 様々な点と点をつなぐ、
しょうなん地域のターミナルステーション※1 - 直売所※2と連携した「大屋根広場※3(仮)」の活用
- 手賀沼を中心とした自然環境
- ※1 人・モノ・コト・農・経済・地域の多種多様な情報・地域課題など、
様々な点と点をつなぐ、しょうなん地域の拠点のこと - ※2 安心安全なしょうなん野菜・加工商品などを取り扱う直売所
- ※3 巨大な屋根のオープンスペース。様々なイベントや取り組みを行い、賑わいを創出する
顧客が得られる
物理的・機能的な効用・メリット
- 「しょうなん」を表現できるコンテンツや
手賀沼地域の情報を集める
拠点(ターミナルステーション) - 直売所と連携した「大屋根広場(仮)」の活用
- 地域農家のストーリー、安心安全な
しょうなん野菜の知産知消※体験
- ※「知産」…生産者、生産プロセス、生産地などを知る
「知消」…地元ではどのように消費(料理)されているかを知る
顧客が得られる感覚・気分など
心理的・感情的な効用
- ターミナルステーションならではの
新しい発見によるワクワク感 - 地域のシンボルとしての誇り
- 水辺環境や芝生広場などによるやすらぎ
道の駅しょうなんのロゴマークの
ビジュアルは
強み・差別化要素、理念から
デザインを構成しています。
様々な点と点、経済や地域の
情報・地域課題やまちづくりを
「つなぐ場」であることを表現しています。
手は見る角度によって様々な表情を見せます。
捉え方によって、点と点をつなぐ手にも、握手やハイタッチのようにも感じられ、
見た人が思い思いの「つなぐ」をイメージしてもらえるよう願いを込めました。
線の太さを不均一にするなど、ラフなデザインで、
人によって大人に見えたり子供に見えたり、この手が表なのか裏なのかも
あえて曖昧にすることで、想像力をかき立てる手を表現しています。
色は濃い紺色で水色との調和をはかります。
また、建築の特徴である「屋根」を、手と手を合わせることで表現しました。
地域の価値(人のつながり、野菜、様々なモノ・コトなど)を一つの円に集約しました。
手書きにすることで、手作りのあたたかさを表現し、
色は水色にすることで、手賀沼・青空をイメージし、豊かな自然環境を表現しています。
老若男女が訪れる道の駅なので、横棒が太く読みやすい
ユニバーサルな書体「黎ミン」をベースに
親しみやすさを加えたオリジナルの形状にデザインしました。
ロゴマークを起点にして、サイン・パッケージ・包材など
コミュニケーションデザインを統一することで、
様々な活動を一つに見せ、ブランドイメージを正確に伝えます。
鎌田順也氏
私は道の駅しょうなんのクリエイティブ・ディレクターとして、理念の開発、ロゴマークのアートディレクション、「てんと」のネーミング、カフェのメニュープロデュース・開発、「しょうなんおすすめ発見商品」の企画とパッケージデザイン、青山ブックセンター誘致企画、名刺などのステーショナリーやグッズ制作、建物内のサイン計画をはじめ、インテリア・商品POPなど、道の駅のソフト面における運営方針やコンセプト、トータルデザインまで全体を統括し、ディレクションしています。
ロゴマークのデザインはこちらで考案し、アートワークを大原大次郎さんに依頼。多様性のある線と水彩画で表現されたロゴマークに仕上がりました。また、サインの伸びやかな書き文字も大原大次郎さんに描いていただきました。
大切にしたことは、この道の駅が地域に愛され、地域とともに育っていく、地域のための道の駅であることを表現すること。道の駅が、人・モノ・コト・農・経済・地域の多種多様な情報・地域課題など、様々な点と点とつなぐ、しょうなんの拠点として、地域の皆様に愛されるものになるようにプロデュース、デザインを行いました。
「知産知消マルシェ」と名づけた直売所は、地域の食を農家の想いや地域の歴史など、様々なのストーリーと一緒に楽しでもらいたいという考えから、「地」を「知」に置き換え、青山ブックセンターを誘致するなどして、農と知を結びつける試みを行いました。
しょうなん地域の素晴らしさを、たくさんの人々に知って、楽しんでいただければ、こんな嬉しいことはありません。
鎌田順也
1976年生まれ。クリエイティブディレクター・アートディレクター。KD主宰。企業や行政のブランディング事業を主な活動領域として、運営の根幹からクリエイションするプロジェクトを多数手がける。東京・横浜・千葉・奈良・山口など全国各地で幅広く活動。審査員としてロンドン D&AD 、大阪・関西万博 ロゴマーク、東京2020オリンピックエンブレム委員会、経済産業省 パッケージデザインコンテスト北海道 などに招請される。主な受賞歴としてニューヨーク ONE SHOW 金賞、ロンドン D&AD 金賞、JAGDA新人賞、JAGDA賞、日本サインデザイン賞 最優秀賞、日本パッケージデザイン大賞 金賞(2011・2015)、グッドデザイン賞(2016、2020)など多数。
大原大次郎氏
かさねる、つなぐ、にぎる、あわせる、つかむ、ふれる。手には様々な所作や表情があります。赤ちゃんの手、こどもの手、おとなの手、歳を重ねた手、わたしの手、あのひとの手。その手は、組み合わされ、取り合うことで、さらに輪が広がっていきます。
「合いの手」という言葉があります。会話や歌の間にはさまれる言葉や手拍子やしぐさ。相手のリズムや呼吸に息を合わせる手。その相手は、人間だけではなく、食べ物や場所や道具との会話(あるいは歌や物語や、ひょっとしたらほんの一瞬の出会い)かもしれません。
「道の駅しょうなん」のロゴマークに配された手、そしてその間にある水彩の円は、そんな「合いの手」でありたいという願いを込めて描かれています。
大原大次郎
1978年神奈川県生まれ。グラフィックデザイナー。タイポグラフィを基軸としたデザインワークや映像制作に従事するほか、展覧会、ワークショップ、フィールドワークなどを通して、言葉や文字の新たな知覚を探るプロジェクトを多数展開する。近年のプロジェクトに、重力を主題としたモビールのタイポグラフィシリーズ〈もじゅうりょく〉、ホンマタカシによる山岳写真と登山図を再構築したグラフィック連作〈稜線〉、音楽家・蓮沼執太、鴨田潤と共に構成する音声記述パフォーマンス〈TypogRAPy〉などがある。受賞にJAGDA新人賞、東京TDC賞。